【新唐人2010年7月15日付ニュース】中国で最大の金の採掘業者、紫金鉱業(ズージン・マイニング)の傘下の企業が、福建省で汚水漏れ事故を起こしました。その結果、「客家の母なる川」と慕われる地元の川はどす黒く変色し、大量の魚が死亡。しかし当局は躍起になって、これを隠蔽しています。
この企業の敷地内にあるダムが7月2日決壊。大量の塩素酸ナトリウムを含む9100トンもの汚水が、地元の川へと流れ込みました。結果、約1900トンもの魚が中毒になったり死んだりしました。
しかし当局は、この件に関し厳しい情報規制を実施。しかも政府と業者は、養殖業者から死んだ魚を買い取って事故をもみ消そうとしました。川の水が変色し、大量の死んだ魚が発見されると、当局はようやく携帯メールで、川の水を飲まないよう住民に呼びかけました。
このような汚染は初めてではありません。今年の6月と2年前の11月にも、業者がひそかに有毒な廃水を流したため、大量の魚が死にました。
6月の末、耐えかねた住民は政府に陳情したものの、なしのつぶてでした。
地元の養殖業者は「これでは生きていけない」と悲鳴を上げます。銀行や親戚友人から金を借りて養殖しているため、魚が死んだ今、途方に暮れています。
地元のサイトを見ると、汚染に関する内容はすべて即時に削除されています。当局は隠蔽に躍起になっているようです。
新唐人記者がお送りしました。